多くの男性は爪を定期的に切ることはしています。
でも、それは必要最低限のケアであって、決して十分ではないのです。大きく見積もってもギリ合格ラインの70点くらい。
現状の爪を100点に近づけるためにはネイルケアが必要不可欠です。
最近では男性でもネイルケアをしている人が増えています。特に、営業や接客業で相手から手元を見られやすい人は、爪ケアを念入りにしているようです。
また、爪のケアは職種に関係なくあなたの魅力を上げるのに役立ちます。例えば、デートの時に手を繋いだ際、パートナーが「この人、爪がきれいだな」と感じたら、好感度は上がるはず。反対に、ガサガサの爪だと、幻滅されてしまいます。
とはいえ、いざ「自分も爪をケアしたい」と思っても、何から始めれば良いかわからないというメンズも多いでしょう。
そこで今回は、爪ケア初心者のメンズでもわかりやすいネイルケアのステップや、おすすめのネイルケアアイテムを紹介します。一緒に「爪ケアマスター」を目指しましょう!
自分の爪、大丈夫?NGな爪のチェックポイント
まずは、自分の爪の状態をチェックしてみましょう。以下のような爪は、人に悪印象を与えてしまう可能性があります。
- 爪の白い部分(ホワイトゾーン)が長すぎる
- 指と爪の間に汚れが溜まっている
- 爪先がガタガタで整っていない
- 爪の表面が白く濁っている
- さかむけが多く、爪が割れている
- 爪の表面がゴツゴツしている(栄養不足のサイン)
- 爪を噛む癖がある(指先が不衛生に)
- 爪が極端に短い(深爪している)
確かに、体質や職業柄によって、爪が傷みやすかったり、変形しやすかったりする人もいます。でも、日ごろのちょっとした工夫で、爪の見た目は大きく改善できるんです。
まずはそのちょっとした工夫について解説していきます。
爪ケアの黄金ルール!覚えておきたい5つのポイント
さて、爪のケア方法を詳しく説明する前に、日頃から意識しておきたい爪ケアのゴールデンルールを5つ紹介します。
- 爪の長さは1mmを目安に
- 爪の間の汚れは敵!こまめにチェック
- 週に1回は爪ケアタイム
- ハンドクリームで爪の乾燥を防ぐ
- 栄養バランスの良い食事で爪を健康に
これらのポイントさえ押さえておけばとりあえず合格点です。
爪の長さは1mmを目安に
男性の爪は、基本的に短めにキープするのがマナーです。
目安としては、爪の白い部分(フリーエッジ)を約1mm程度残すのがベスト。
あまりに長いと不潔な印象を与えてしまいますし、かといって深爪は爪を噛んでいると思われたり、爪を傷めてしまう原因になったりします。
2mmくらいになったら1mmに整えるくらいのスタンスです。
爪の間の汚れは敵!こまめにチェック
爪のあいだは、ホコリや皮脂、汚れが溜まりやすい場所。
そのまま放置していると、不潔なだけでなく、嫌な臭いの原因にもなってしまいます。
手を洗う際は、爪の間もしっかりとチェックする習慣をつけましょう。
爪ブラシなどを使えば、より効果的に汚れを落とせます。
週に1回は爪ケアタイム
爪は1日に約0.1mmずつ伸びていくので、1週間に1回程度のペースで、定期的に爪をケアする時間を設けるのがおすすめ。
「毎週〇曜日は爪を整える日」と決めておくと習慣化しやすいですよ。ほかにも、お風呂上がりなど、爪が柔らかくなっているタイミングを選ぶのも◎。
爪切りやヤスリを使って、長さを整えたり、形を整えたりしましょう。
ハンドクリームで爪や指の乾燥を防ぐ
爪や指は乾燥しやすい部分。乾燥によって爪が割れたり、指にささくれができたりするといっきに見た目が悪くなります。
このことから、手を洗った後は、なるべくハンドクリームを塗るようにして爪や指の保湿を忘れずに。
これからはオイルやクリームを爪の周りにもマッサージするように塗り込むようにすると効果的ですよ。
栄養バランスの良い食事で爪を健康に
爪の健康は内側から作られています。
ビタミンやミネラル、タンパク質などの栄養素が不足すると、爪が弱くなったり、変色したりするんです。
バランスの取れた食事を心がけることが、健康的な爪を保つ秘訣。特に、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンB群など)、ミネラル類(亜鉛、鉄分など)を意識的に取り入れるようにしましょう。
爪ケアの必需品!プロ級の仕上がりを目指すなら揃えたい5つのアイテム
爪ケア初心者だと「爪切りしか知らない」という方も多いと思います。ですので、ここでは具体的な爪ケア方法をお伝えしていく前に爪ケア道具の用途を説明します。
使用する爪ケア道具は以下の5つです。
- 爪やすり(ネイルファイル)
- キューティクルリムーバー
- プッシャー
- バッファー&シャイナー
- ネイルオイル
これらの道具を駆使することで、爪ケアの質を70点から100点に引き上げてくれます。
それでは、1つずつ、その役割と使い方を見ていきましょう。
爪やすり(ネイルファイル):長さ調整の要
爪やすり、またの名をネイルファイル。爪の長さを整えるために欠かせないアイテムです。爪切りで切った後の爪の先端を、やすりで優しく整えることで、なめらかで自然な仕上がりになります。ゆっくりと、爪の端から中心に向かって動かすのがコツ。強く押し付けすぎないよう注意しましょう。
キューティクルリムーバー:甘皮ケアの強い味方
キューティクルリムーバーは、甘皮を柔らかくして、取り除きやすくするための液体。
爪の根元に直接塗って、数分置いた後、プッシャーで優しく甘皮を取り除きます。
これを使うことで、ツメの形がよりきれいに整うんです。ただし、使いすぎると爪が乾燥する可能性があるので、注意が必要ですよ。
プッシャー:甘皮のお手入れに
プッシャーは、爪の根元にある薄い皮膚、「甘皮(キューティクル)」をケアするためのツール。プッシャーを45度の角度で爪の根元に当て、ゆっくりと甘皮を押し上げることで、爪の形がきれいに整います。無理に押し上げすぎると、甘皮が傷つく可能性があるので、優しく扱うことが大切です。
バッファー&シャイナー:つるつるの爪を手に入れる
バッファーは爪の表面の凸凹を取り除き、シャイナーは磨いてツヤを出すアイテム。この2つを使えば、ガサガサの爪もつるつるピカピカに大変身!爪に優しく当てて、円を描くようにゆっくり動かすのが正しい使い方。ただし、強く押し付けすぎると爪が薄くなってしまうので、力加減には十分気を付けてくださいね。
ネイルオイル:潤いを与えて爪を健康に
爪も肌と同じように、潤いが必要。乾燥は爪の大敵なんです。そこで活躍するのが、爪に潤いを与えるネイルオイル。ペンタイプやブラシタイプなど、塗りやすいアイテムが豊富に揃っています。爪の根元や、爪と指の間の乾燥しやすい部分を中心に、マッサージするように塗り込んでくださいね。
男性必見!プロ級の爪ケアテクニックを4ステップでマスター
さあ、いよいよ本格的な爪ケアの方法をお伝えしていきます。
ここでは、プロも認めるテクニックを5つのステップに分けて解説。必要なアイテムや、ケアのポイントも詳しく説明するので、ぜひ実践してみてくださいね。
きれいな爪は、あなたの第一印象を大きく左右します。この機会に、正しい爪ケアの方法を身につけて、周りから好印象を持たれる男性を目指しましょう!
ステップ1:理想の形と長さに整える
- 爪やすり=爪の長さ、カタチを整える
まずは、爪やすりを使って、爪の長さと形を整えていきます。
爪先に爪やすりを直接あてて少しずつ削っていきましょう。この時、爪の形や左右のバランスを確認しながら、丁寧に整えていくことがポイントです。
男性の爪の長さは1mmくらいが理想的です。指の腹から見て白い爪がはみ出ていないくらいがわかりやすい目安になります。
爪やすりは、爪に対して30~45度の角度で当て、必ず一定方向に削るのがコツ。往復に削ると、爪を傷めてしまう可能性があるので注意してください。
詳しくは以下の動画が参考になります。
おすすめアイテム
爪やすり=爪の長さ、カタチを整える
ステンレス製の爪やすりは耐久性があり、両面使用が可能です。粗い面は厚い爪や変形爪の手入れに適しており、細かい目の面は薄い爪を削るのに最適です。見た目も男らしく、高級感のあるレザーケースも付いています。
2Wayタイプ。爪やすりとシャイナーの機能が1つになったガラス製のアイテムもおすすめです。これがあれば後ほど紹介する「シャイナー」は別途購入する必要がないのも嬉しいポイント。ガラス製なので洗浄可能で、使用後も清潔に保てます。
こちらの爪やすりはどの角度からでも簡単に爪を削ることができるので、男性にもおすすめです。削った粉が本体内部に入り飛び散らないため、デスクでの使用にも最適です。下のキャップを回して外せば、削りかすを簡単に捨てられます。
ステップ2:邪魔な甘皮にサヨナラ
- リムーバー=甘皮をふやかし処理しやすくする(お湯で代用可)
- プッシャー=甘皮を押し上げる(綿棒や爪楊枝で代用可)
- ニッパー=押し上げた甘皮を少しずつカットする
次は、爪の根元にある甘皮のケア。まず、キューティクルリムーバーを適量塗って1分ほど放置し、甘皮を柔らかくします。(放置時間はリムーバーの説明書を確認してくださいね。)
甘皮が柔らかくなったら、プッシャーを使って優しく甘皮を押し上げます。これによって爪の表面積が広がり、爪の形がより美しく見えるようになります。押し上げた甘皮は、ガーゼやコットンを使って取り除きましょう。
ニッパーを使って甘皮を切り取る方法もありますが、初心者の方には切りすぎて皮膚を傷つける危険性があるのでおすすめできません。ガーゼやコットンでの除去が安全で確実ですよ。
おすすめアイテム
リムーバー=甘皮をふやかし処理しやすくする(お湯で代用可)
サイズ感としても持ち運びに便利で、初心者でも簡単に使えるシンプルなプロセスが特徴です。容量は少なめなので、これから定期的にケアしていきたい方は次に紹介するキューティクルリムーバーの方がおすすめです。
こちらはたっぷり170g使える甘皮除去アイテムです。プロのネイリストも使用している大容量でコストパフォーマンスが良い商品になります。
プッシャー=甘皮を押し上げる(綿棒や爪楊枝で代用可)
使いやすいデザインで、爪の形に沿って甘皮を押し上げることができます。ステンレス製で錆びにくく、長期間使用できます。プロフェッショナルな仕上がりを求める方におすすめのアイテムです。
ニッパー=押し上げた甘皮を少しずつカットする
甘皮処理用のニッパーで、プッシャーも付属しています。特にこだわりがない方はこちらでいいでしょう。なお、こちらを購入するなら先ほど紹介したプッシャーを別途購入しなくていいです。
ネイルスクール教材にも多く採用されているキューティクルニッパーです。初心者でも扱いやすく、小さな刃先で、細かな部分も丁寧にケアできます。
ステップ3:つるつるの爪を手に入れる
- バッファー=爪の表面を整える
- シャイナー=爪の凹凸をなくしてツヤを出す
爪の表面を磨くには、バッファーとシャイナーを使います。爪のザラつきが気にならない場合は、ツヤ出し用のシャイナーだけでもOK。ただし、いずれの工程でも爪を傷めないよう、やりすぎには注意が必要です。
より美しい仕上がりを目指すなら、まずバッファーで爪の表面を滑らかに整え、その後シャイナーでまんべんなく丁寧に磨きましょう。シャイナーを使うことで、爪に美しいツヤが生まれます。
初めて使う方は、爪やすりとセットになった商品がおすすめ。本記事でもセット商品を紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。ただし、ツヤ感が苦手な方はこの工程を飛ばしてもOKです。
おすすめアイテム
バッファー=爪の表面を整える
トップネイリストの黒崎えり子がプロデュースしたバッファーです。スポンジ製のクッションタイプで、自爪や人工爪の表面の凹凸を滑らかに仕上げます。このバッファーはウォッシャブルタイプで、水洗いや消毒が可能なため、繰り返し衛生的に使用できます。サイズは長さ179mm、幅29mmです。
シャイナー=爪の凹凸をなくしてツヤを出す
こちらはプロネイリスト推薦のシャイナーです。0.01mmの精度で加工された円形の突起が爪に艶と輝きを与え、その輝きは約2週間から1カ月間持続します。水洗いが可能でサビの心配がなく、携帯に便利なケース付きです。爪に縦ジマや凹凸がある場合はネイルファイルやネイルバッファーで下処理をしておくと均一に磨けるとのこと。
ステップ4:保湿で爪を健やかに
- ネイルオイル=爪まわりを保湿する
- ハンドクリーム=手や指先を保湿する
最後は、ネイルオイルやハンドクリームで保湿ケア。これは爪ケアの仕上げ時だけでなく、日々のルーティンとして取り入れることをおすすめします。
こまめなケアのために、ハンドクリームを持ち歩くのも良いアイデアですよ。
ハンドケアの一環としてネイルオイルを使う場合、ハンドクリームを塗る前にネイルオイルを使うのがポイント。クリームの油分がオイルの浸透を妨げてしまうので、先にオイルを塗って、その上からハンドクリームでフタをするのが正しい順番です。
ネイルオイルもハンドクリームも一定以上のレベルを満たしているならあとは好みの問題です。自分ピッタリのアイテムを見つけてくださいね♪
おすすめアイテム
ネイルオイル=爪まわりを保湿する
5つの保湿成分(パーシック油、ヒマワリ種子油、オリーブ果実油、ホホバ種子油、シア脂)を配合し、爽やかなマスカット・青りんご風の香りが特徴です。中目黒ネイルサロンオーナー監修のもと、1年かけて完成したこのネイルオイルは、ガラス瓶タイプと携帯可能なダイヤル式ペンタイプがあります。爪の根元や裏側にブラシで塗布し、指先に馴染ませて使います。14mlの容量で、日本製です。
天然植物油と馬油を含む成分で、爪とキューティクルを健やかに保つケアオイルです。ベルガモットの柑橘系の爽やかな香りでリフレッシュ効果もあります。オリーブ油、アーモンド油、ホホバ種子油、馬油などを含み、浸透性が高く保湿効果に優れています。成分の多様性と保湿力が特長です。
クプアスバターとホワイトティエキスを主要成分とする保湿オイルです。クプアスバターは高い水分保持力があり、エイジングケアに効果的なナイアシンやポリフェノールを含みます。ホワイトティエキスは紫外線からお肌を保護し、ハリや弾力をもたらします。このオイルは、乾燥した爪とキューティクルの保湿に最適です。
ハンドクリーム=手や指先を保湿する
ぶっちゃけハンドクリームはお好みのものを使用して頂ければいいと思います。ただ、安すぎるものはかえって肌が荒れることがあるので、ニュートロジーナくらいのものを使用するといいでしょう。
【これだけでも十分キレイ!】ズボラな人のための爪ケア術
「本格的なケアなんて無理!」「そこまでツルツルにする必要ある?」そんな風に思っている方、結構いるんじゃないでしょうか。正直、私もかなりのズボラ。爪がガタガタというほどでもないので、先ほど紹介したようなケアをするほどでもないかな…なんて甘えが出てしまいました。
でも、待ってください!ズボラさんだって、きれいな爪を手に入れられるんです。そこで、私と同じようなズボラな方に向けて、超簡単な爪ケア術をご紹介します。
先ほどのステップを大幅に省略した、超ラクチンな内容になっていますよ~!これなら、ズボラさんでも続けられるはず。さあ、一緒にきれいな爪を目指しましょう!
ステップ1:爪切りで1.5mmくらいまで切ってしまう
まず、爪切りの使用は最小限に抑えましょう。爪切りは爪に大きな負担を与え、爪の健康を損なう可能性があるからです。爪切りで切りっぱなしにすると、爪の層が剥がれやすくなり、欠けたり二枚爪になったりするリスクが高まります。
そこで、理想の長さである1mmの1歩手前、つまり1.5mmまで爪を切るのがおすすめ。
これなら、爪への負担を最小限に抑えられます。爪の角は爪切りでは処理しにくいので、残しておいてもOKですよ。
私自身、この方法で爪が割れたり剥がれたりしたことはないので、安心して試してみてください。ついでに、ささくれも爪切りで処理してしまいましょう。
ステップ2:爪やすり(ネイルファイル)で1mmの長さに揃える
次は、MR.GREENのナノガラス爪やすり を使って、爪の長さを1mmに揃えていきます。
ステップ1で残した爪の角も、ここできれいに整えましょう。爪やすりを使えば、爪切りよりも爪への負担が少ないので安心ですよ。また、爪切りで切った断面をなめらかにできます。
爪やすりは、前述したように爪の端から中心に向かって、一方向に動かすのがコツ。ゆっくりと丁寧に、爪の形を整えていきましょう。
ステップ3:シャイナーで仕上げる
最後は、シャイナーで爪の表面を磨いて、ツヤを出していきます。MR.GREENのナノガラス爪やすりならシャイナー付きですのでラクですよ。
爪の縦線や凹凸が気になる場合は、シャイナーを使用する前にバッファーを使ってみてください。これで、きれいな爪の完成です!
このカンタン3ステップでは、甘皮やささくれのケアは省略しています。これらのトラブルを防ぐには、日々のハンドクリームが欠かせません。ハンドクリームを塗る習慣をつけることで、爪周りの乾燥を防ぎ、健康的な爪を保つことができますよ。
たったこれだけのステップでも、爪の状態は85点くらいにはなります。ズボラさんも、ぜひ試してみてくださいね。きれいな爪で、自信を持って手元を見せられるようになりましょう!
おわりに:爪のケアを怠らない男こそデキる男
爪のケアは、単なる身だしなみ以上の意味を持っています。
デキる男は、靴や時計などの小物の質にこだわり、手入れも欠かしません。それは、自分自身の体についても同じこと。爪のケアをしっかりできている男こそ、真のデキる男なのです。
爪のケアは自分自身への投資。きれいな爪は、あなたの第一印象を大きく左右します。ビジネスの場でも、プライベートでも、爪の状態が与える影響は計り知れません。あなたの魅力を最大限に引き出すためにも、爪のケアは欠かせないのです。
本記事で紹介したケア方法を実践して、理想の爪を手に入れましょう。最初は面倒に感じるかもしれませんが、習慣化することで、爪のケアはあなたの生活の一部になるはずです。
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